【シラバス基本情報】

科目名 保健体育科教育法T
担当教員 伊藤 尋思・大窄 貴史
配当年次 3年
履修方法 選択  
開講時期 通年(2年後期〜3年前期)
授業形態 演習
単位数 4
備考  

【授業目標】

 保健体育科教育法は教科「保健体育」を中心に学校体育の諸活動を対象に、その教育方法上の原理を明らかにする学問である。保健は将来の健康行動を科学的に思考し、意思決定をすることのできる能力の形成を目指し、体育は「生涯スポーツ」をキーワードにした「21世紀の学校体育」の在り方を求めていく。具体的には中学校・高等学校における保健体育科の目標・学習内容、指導法などについて学習指導要領解説−保健体育編−に基づき学習し、教科の特性を生かした指導方法論及び指導技術を実践できる能力を養成する。

【到達目標】

@ 保健体育科教育の分野や科目の内容について理解し、教科書や学習指導要領(保健体育編)の内容を理解している。また、教育課程の編成の関する基礎理論・知識を習得しており、説明・指導できる。 A 学習指導法に係る基礎理論・知識を習得し、自ら主体的に教材研究を行うとともに、それらを活かした学習指導案を作成することができる。

【授業計画】

 保健体育科教育の変遷等を知り、保健体育は何を目指すのか、何を学ぶのか、どのように学ぶのか、評価とは何かなどについて学び、それらを保健体育科教員としての実践的指導力の育成へと発展させていく。

内容
内容
1
オリエンテーション
16
体育科教育法とは何か−体育科教育の概念−
2
T 1 保健科の教育法を学ぶ前に
17
体育科教育の変遷
3
  2 保健科教育の歴史から学ぶもの
18
体育教育の今日的課題
4
  3 教育課程における「保健」の位置づけ
19
体育の目標
5
U 1 保健科の目標とその独自性
20
体育の学習内容T(学習指導計画)
6
  2 学習指導要領の示す教育内容
21
        (学習評価)
7
  3 保健科教育の教育内容と教材
22
        (選択制と男女共習授業)
8
  4 「授業書」方式による保健の授業
23
体育の学習内容U 1 体つくり運動
9
  5 保健科の教材づくり
24
         2 器械運動
10
V 1 保健の学習指導(心身の発達・心の健康)
25
         3 陸上競技・水泳
11
  2 保健の学習指導(健康と環境・障害防止)
26
         4 球技
12
  3 保健の学習指導(健康生活・疾病予防)
27
         5 ダンス・武道
13
  4 保健の学習指導(現代社会と健康)
28
         6 体育理論
14
  5 保健の学習指導(生涯を通じる健康)
29
体育科のまとめ学習成果確認
15
保健科のまとめと学習成果確認
30
保健体育科教育法のまとめと学習成果確認

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 本科目は、保健体育の教員免許に必修の教職に関する専門科目であり、第4年次に行う教育実習の実践的力量の基礎となるため、教員採用試験の受験はもちろんのこと、教員免許状取得だけでなく卒業後に教職に就くことを目指す者が履修する科目である。又、授業内容についての復習を欠かさず、特に「学習指導要領解説-保健体育編-」は必携し熟読すること。なお、本科目の合格は教育実習参加要件であるため、不合格者は「教育実習T」「教育実習U」「教育実習V」を当該年度に履修することはできない。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

評価は、保健領域(4割)、体育領域(6割)で行う。
【保健領域】@筆記試験(60%)Aレポート(40%)
【体育領域】@筆記試験 (60%)Aレポート(40%)

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎中学校学習指導要領解説−保健体育編−(東山書房)
 ◎高等学校学習指導要領解説−保健体育編−(東山書房)

 ○教師を目指す学生必携 保健体育科教育法 (大修館書店)