【シラバス基本情報】
科目名 | 遊びの研究V<プレイ・セラピー> | |
担当教員 | 浅野 敬子 | |
配当年次 | 4年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 前期 | |
授業形態 | 講義 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
子どもたちは、遊びを通じて様々なことを学んだり、遊びのなかで成長していく。また、自分の考えや感情を言葉でうまく表現することができない子どものこころを理解し援助するための心理療法の1つにプレイセラピーがある。保育者や教師として、子どものこころを理解するために、子どもの「遊び」の意味やプレイセラピーなどについて学ぶことを通じて、こども理解を深め、子どもの健全な心身の発達を支援できるようになることを目的とする。
【到達目標】
認知心理学の立場から子どもの「遊び」活動の意味づけを行うことができる。また、この見地からプレイセラピーにおいて行われている治療的な設定を理解し、構成することができる。
【授業計画】
前半(教育実習前)では、子どもにとっての遊びの意味とプレイセラピーの基本について学習する。後半(教育実習後)では、プレイセラピーの実際について事例から学び、子どもの遊びとこころの関係について理解を深める。最後に、保育・教育現場における遊びの意義について考える。また、4から5名で構成されるグループワークを適時取り入れる。
週 内容 1遊びとは? 2子どもにとっての遊びとは? 3「遊び」の持つ意味 4プレイセラピーとは? 5プレイセラピーの基本@(設定とプロセス) 6プレイセラピーの基本A(こどもの「こころの世界」の理解) 7遊びをどう捉えるか@ 8プレイセラピーの実際@(幼児の事例) 9プレイセラピーの実際A(児童の事例) 10プレイセラピーの実際B(中学生の事例) 11子どもの「こころの世界」@(箱庭A) 12子どもの「こころの世界」A(箱庭B) 13子どもの「こころの世界」B(描画法) 14保育・教育実践における「遊び」 15遊びをどう捉えるかA&まとめと確認
【履修上の注意(含予習・復習)等】
子どもに関する事柄について、自分なりの問題意識を持つように心がけること。たとえば、新聞やテレビなどで報道されていることなどや自分の身近で気がついたりこれまでに学習したこと。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
毎時のレポート(50%)、期末試験(50%)で評価する。
毎時のレポートは該当時限の理解の程度、期末試験は授業全般における理解の程度を測る。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
◎テキスト J.BRUNER PLAY GAMES AND LANGUAGE. IN CHILD’S TALK. NORTON/ブルーナー(寺田・本郷訳) 遊び・ゲーム・言語 『乳幼児の話し言葉』 新曜社 詳細については第1回において指示する。
エリクソン 幼児期と社会 みすず書房
詳しくは第1回において指示する。