【シラバス基本情報】
科目名 | こどもと数の概念T<数概念の形成> | |
担当教員 | 鈴木 哲太郎 | |
配当年次 | 2年 | |
履修方法 | 選択必修 | |
開講時期 | 前期 | |
授業形態 | 講義 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
人類の祖先の数の歴史にみられるアイディアを辿るとともに、こどものもつ数の基礎的概念とこどもの数の概念に関する知的発達について学ぶとともに、小学校算数を踏まえて、そこに潜む基本的でかつ数学的な考え方について学び、こどものよりよい活動への取り組みにつなげることをねらいとする。
【到達目標】
・人類の祖先の数の歴史を、個数の記録や名称付けのアイディアの視点から理解できる。また、数に関する課 を一貫した知識や方略をもって解決しようとするこどもについて理解できる。 ・数に関わるこどもの認知発達について理解を深め、「数える」という能力を獲得するために必要となる計数 原理を理解できる。また、こどもの様々な活動の中に数の理解につながる「数える」場面を見出し、こどもの 豊かな活動を用意できる。
【授業計画】
週 内容 1数の歴史(1)数と量 2数の歴史(2)具体物と集合 3数の歴史(3)集合と類別 4数の歴史(4)数唱と計数 5数の歴史(5)計数のアイディア 6幼児期の特徴と数 7就学前後の特徴と数 8学童期の特徴と数 9ピアジェと数の保存 10ピアジェと数の包含 11ピアジェと系列化 12計数原理(1)順序一定 13計数原理(2)1対1対応、基数 14計数原理(3)抽象性、順序無関係 15形式算術と数の理解
【履修上の注意(含予習・復習)等】
グループによる討論とまとめを通した理解も大切にするので、欠席しないように留意する。レポートの提出にあたっては、期限を厳守する。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
評価は、授業内で行う小レポート(50%)で授業への取り組みと内容の理解度を、期末試験(50%)で授業全般に関する理解度を計り、それらを合計して行う。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
テキストはなし。
○コンスタンス・カミイ、レズリ−・ハウズマン著 「子どもたちが発明する算数」(大学教育出版)
○R.ゲルマン、C.R.ガリステル 著「数の発達心理学」(田研出版)