【シラバス基本情報】

科目名 人間力形成<対話・表現系>
担当教員 越智 久美子・後藤 克幸
配当年次 1年
履修方法 選必
開講時期 後期(集中授業)
授業形態 演習
単位数 2
備考 栄養・こども同時開講

【授業目標】

 本授業では、コミュニケーション能力の向上をはじめ、様々な人間力が付随して向上するよう取材学を学び、実際に取材を行う。コミュニケーション能力とは、ただ会話ができるだけなく、会話から更に対話に掘り下げ、そこから得られた知識や、その話の内容をまとめていく力も必要とされる。本授業は、高齢者施設等を利用する方々を対象に取材をして、そこから得られたものを文章(聞き書き形式)としてまとめていく力を身につけることができるようにする。

【到達目標】

 @ 人生経験が豊富な高齢者から聞きたいことを聞き出す力を身につけることができる。
 A 高齢者が生きた時代や、様々な経験、そこで生じた感情に対して共感する力を身につけることができる。
 B 高齢者の話から知り得た内容や知識について、文献等を用いて調べ、よりリアルな内容にしていく力を身
につけることができる。
 C 高齢者の話を文章やイラスト等によって表現していく力を身につけることができる。

【授業計画】

 本授業では学外に出て、取材対象者である高齢者をはじめ、複数の方々と接する機会を持つことになる。よって、授業の初回では取材の心得を学ぶことになる。他者の人生について話を聞き、それを文章やイラスト等にまとめることは責任が伴う作業であることから、これまでに数多くの取材経験を持つ教員らが様々なアドバイスや校正を行っていく。そして、最終的にここで作成したレポートについては取材対象者をはじめ、学外にも公表できるものとしていく。

内容
1
オリエンテーション ―人間力の形成について―
2
情報の力でより良い社会を築くには 
3
災害の教訓 ―メディアはいかに時代に対応してきたか― 
4
平和を築く力 ―戦争体験を聞くことから―
5
取材の心得
6
ジャーナリストの視点と思考法
7
取材対象者や取材日等を決める
8
取材(対話)
9
取材(表現)
10
取材した内容について文献や資料を用いて調べる
11
レポートの作成(対話)
12
レポートの作成(表現)
13
レポートの発表(A班)
14
レポートの発表(B班)
15
講評 まとめ ―問題の本質に迫るために―

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 取材対象者との限られた時間を有効に使うために、取材に出る前に、対象者の生きた時代の背景等を調べておくことが必要になる。
また、取材先ではなるべくテープレコーダー等の機器に頼らず、速記することを求める。
 すべての授業に出席できることを履修の必須条件とする。対面授業であることを基本とするが、状況によってズームやオンデマンドを用いる可能性もある。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 話を聞き、共感し、対話を深めていくこと(40%)@
 取材内容について文献等を用いて調べ、文章化し、まとめていくこと(60%)ABC

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ○随時、授業中に紹介あるいは資料を配付する。