【シラバス基本情報】

科目名 スポーツ医学概論
担当教員 後藤 英之
配当年次 2年
履修方法 選択
開講時期 前期
授業形態 講義
単位数 2
備考 医師資格及び病院等での勤務経験を活かし、身体運動の心身の健康体力への医学的効果を解説している。

【授業目標】

 スポーツ医学は、身体活動による生体変化の知見に基づいて、心身の健康や体力、競技力の向上、疾患の予
防・治療・リハビリテーションに活用することを目標とした学問である。本講義では生活習慣病予防に焦点を
当て健康維持、健康増進を目的としたスポーツの役割について学び、疾病や障害の予防及び治療に活用すべき
知識を習得する。

【到達目標】

 @ 生活習慣病の概念及び運動療法の効果、特定健診・保健指導について理解できる。
 A ロコモティブシンドローム、慢性呼吸器疾患、がん、認知症に対する運動の効果について理解できる。
 B スポーツ障害の発症メカニズムとその評価・予防について理解できる。

【授業計画】

 毎回、まず講義内容の要点を述べ、詳細について解説する。スポーツ競技者が理解しておく必要のある以下の病態に関して、配付するプリントに記載された事項の解説を中心に講義を行う。

内容
1
生活習慣病(NCD)概論と特定健診・保健指導
2
メタボリックシンドローム
3
肥満、肥満症について
4
高血圧
5
脂質異常症
6
耐糖能異常・糖尿病
7
虚血性心疾患とリハビリテーション
8
ロコモティブシンドローム
9
運動器退行性疾患
10
呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患、運動誘発性喘息)
11
がん(悪性新生物)
12
軽度認知障害、認知症
13
スポーツ障害の発症メカニズムとその予防
14
スポーツ外傷・障害の評価 (運動器超音波の活用)
15
定期試験と解答の解説

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 「スポーツ医学概論」では、記憶すべき必須知識の分量が多いため、試験前の学習のみでは知識の定着が困難である。したがって、講義内容の復習など、日々の地道な学習の積み重ねが大切である。レポート課題として提示したテーマに関しては、授業中に考察する時間を設け、授業内容への理解度を深め、知識の定着を促す。
 対面授業と遠隔授業を組み合わせた授業を行う場合がある。
 ★ヘルスエクササイズ:必修  ★スポーツコーチング:選択必修 ★スポーツプロデュース:選択

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 ・ 授業内で行う小レポート(50%)で個別の授業内容の理解度を評価する。@AB
 ・ 期末試験(50%)で授業全体の理解度を評価し、それらを合計して評価する。@AB

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ○『スポーツ医学研修ハンドブック』(基礎科目・応用科目)文光堂
 ○『健康運動指導士養成講習会テキスト(上・下)』健康・体力づくり事業財団
 ○『健康運動指導士試験 要点整理と実践問題』文光堂
 ○『スポーツ指導者のためのスポーツ医学』南江堂
 ○『ストレングストレーニング&コンディショニング』第3版 ブックハウスHD

 授業時に関連する資料を配付する。