【シラバス基本情報】
科目名 | 教育実習U | |
担当教員 | 新井 忠・久林 直美 | |
配当年次 | 4年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 前期(集中) | |
授業形態 | 実習 | |
単位数 | 2 | |
備考 | 文部科学省職員及び県教育委員会での管理職並びに校長を含む教員の経験を活かし、教師としての教育理念、行動について、教育現場に照らし合わせて実践的に学ぶ授業を行っている。 |
【授業目標】
「教職に関する専門教育科目」の一つである本授業では、学校教育の現場に自らの身を置き、生徒との直接的な触れあいや授業実践を通して、大学において学んだ教育の知識や理論を編み直し、現実の学校教育に適応する能力や問題解決能力などの「臨床的実践力」を養うことをねらいとする。加えて、実習期間中の多様な体験から保健体育科教員としての自己の能力や適性について客観的に見つめ直して、卒業後の進路選択に役立てる。
【到達目標】
@ 学習指導法に係る基礎理論・知識を習得し、自ら主体的に教材研究を行うとともに、それを活かした学習
指導案を作成することができる。
A 教職の意義や教員の役割、職務内容、子どもに対する責務を理解に基づき、自発的・積極的に自己の責務
を果たすことができる。
B 自己の課題を認識し、その解決に向けて、学び続ける姿勢を持ち説明できる。
【授業計画】
1. 事前打ち合わせ
実習前に行われる実習校との打ち合わせは、実習の心構えだけでなく、生徒理解や教材研究を進めていく
ためにも重要である。事前に確認すべきことや質問事項について整理しておく。
2. 教育実習期間
前期に行われる場合は、5月半ばから7月初旬にかけて2〜4週間実施する。
後期に行われる場合は、9月半ばから11月にかけて2〜4週間実施する。
3. 実習内容
@学習指導 A生徒指導 B課外活動指導 C学校及び学級経営 D校務・教務分掌
4. 一般的な実践例:4週間実習の場合
第1週:校長等講話、「観察」→「参加」
第2週:「観察」「参加」→「実習」
第3週:「実習」
第4週:「実習」、「研究授業」
「観察」教授活動及び学習活動等を観察する
「参加」教授活動及び学習活動等に参加する
「実習」教授活動等を行う
※「観察」「参加」「実習」の範囲は専門教科の授業のみならず、HR活動・道徳・運動会などの学校行事や
課外活動にも及ぶものであり、各実習校の指導のもとに様々な学校教育活動に積極的に取り組むことが大切で
ある。また、教育実習の中心的な内容である「授業実習」では、教材研究を十分に行い授業計画を立案し、生徒
の学習を支援する立場に立って授業実践に当たるように心がける。特に授業実習の総仕上げとも言える「研究
授業」の準備は、指導教員と相談の上、できるだけ早期に開始することが望ましい。
【履修上の注意(含予習・復習)等】
1. 履修には、《教育実習履修要件》(「教職課程履修の手引」に記載)を満たしていなければならない。
2. 各学校によって実習の進め方が異なるため、それぞれの実習校の指示に従って誠実に対応する。
3. 教員採用試験受験はもちろんのこと、教員免許状取得だけでなく、卒業後に教職に就くことを目指す学生
のみが履修する。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
評価については、以下の1、2を合計して行う。
1. 各実習校からの評価:<@生徒指導(20%) A学習指導(20%) B実習態度及び総合評価(20%)> 60%
2. 提出物:<@実習日誌(20%) A学習指導案(研究授業用)(20%)の内容が課題に応じている。> 40%
※提出物の提出期限や提出方法は、第4年次「教育実習T(事前・事後指導)」の授業内で提示する。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
◎『教職課程履修の手引』(至学館大学)
〇『教師を目指す学生必携 保健体育科教育法』(大修館書店)
○「中学校・高等学校学習指導要領解説 保健体育編」