【シラバス基本情報】

科目名 栄養教育実践論
担当教員 木村 具子
配当年次 2年
履修方法 選択
開講時期 後期
授業形態 講義
単位数 2
備考 栄養教諭の経験を活かし、ライフステージごとの特徴を捉えて、対象者それぞれの個性に応じた栄養教育の理論と方法を実践的に学ぶ授業を行っている。

【授業目標】

 栄養教育のねらいは、健康・栄養の見地から教育によって対象者の不適切な食生活に対して行動変容を促し、望ましい食行動が実践できるように支援することである。人はそれぞれ複雑な生命活動・行動様式・精神活動を行っており、このような様々な背景を考慮した栄養教育を行うことが必要である。これまでの「栄養指導論」 「栄養教育論」で学んだことを基本に、さらにライフステージごとの特徴を捉えて、対象者それぞれの個性に応じた栄養教育を実施することができる能力を身につける。

【到達目標】

 @ それぞれのライフステージの特性や、栄養・食生活の実態と問題点を把握できる。
 A 対象者の栄養的問題点を改善するための目的と評価を設定できる。
 B ライフステージに応じた栄養教育の方法を考え、適切な教材を選択できる。

【授業計画】

 ライフステージごとに必要な栄養教育について、具体的な実施例についての目標設定から教育方法、評価までの一連の流れについて学ぶ。

内容
1
オリエンテーション:評価方法、授業の進め方、ライフステージとは
2
妊娠・授乳期の栄養教育:妊娠授乳期の特徴と留意点
3
妊娠・授乳期の栄養教育:支援内容と栄養教育
4
乳幼児期の栄養教育:乳幼児の特徴と留意事項
5
乳幼児期の栄養教育:保育と栄養教育
6
学童期・思春期の栄養教育:学童期・思春期の特徴と留意事項  
7
学童期・思春期の栄養教育:学校を拠点とした食育と栄養教育
8
学童期・思春期の栄養教育:思春期における栄養教育のテーマと留意点
9
成人期の栄養教育:成人期の特徴と留意事項  
10
成人期の栄養教育:特定健診・特定保健指導
11
成人期の栄養教育:個別指導及び集団指導での栄養教育計画
12
高齢期の栄養教育:高齢期の特徴と留意事項
13
高齢期の栄養教育:介護予防、フレイル予防のための栄養教育
14
障がい者・傷病者に対する栄養教育:栄養教育の特徴と留意事項
15
まとめと試験                  

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 「栄養指導論」「栄養教育論」で学んだことが土台となる科目なので、あらかじめ教科書を読み、分からない用語などがあった場合には調べておくこと。課題は、各ライフステージにおける個別指導・集団指導の栄養教育内容を作成する。個別の栄養教育については、要因分析と準備性について把握し目標を設定する。集団の栄養教育については、集団の特徴を捉え指導案を作成する。
 対面授業と遠隔授業を組み合わせた授業を行う場合がある。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 ・ 小テスト(10%)@
 ・ 課題  (10%)AB
 ・ 定期試験(80%)@AB

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎武見ゆかり他編『栄養教育論(改訂第5版)』南江堂
 その他、授業時に資料を配付する。