【シラバス基本情報】

科目名 栄養管理論(含アセスメント)
担当教員 今枝 奈保美・杉島 有希・多田 敬典
配当年次 2年
履修方法 選択
開講時期 前期
授業形態 講義
単位数 2
備考

【授業目標】

 栄養管理は、対象者の把握に始まり、栄養計画、計画の実施、評価の手順で行われる。特に対象者の把握は、適切な栄養計画を立てるためには重要である。本講義では、臨床検査(基準値の概念・検体検査(尿・血液・血清等)及び生理機能検査(心電図・脳波・筋電図・肺機能検査等)、身体計測(体格、体脂肪、骨密度等)、食事調査等により、対象者を総合的に評価、判断(栄養アセスメント)し、適切な栄養計画が立てられる能力を身につけることをねらいとする。

【到達目標】

 @ 臨床検査の種類と特性、さらに基準値の概念及び各疾病と検査値を把握することができる。
 A 食事調査の種類と方法、特徴について理解できる。食事調査の分析とその結果について評価できる。
 B 身体計測の目的と測定方法について理解できる。身体計測の結果を判定・評価できる。

【授業計画】

 @ 臨床検査分野(1回-5回)は多田が担当、 A 食事調査分野(6回-10回)は今枝が担当、 B 身体計測分野(11回-15回)は杉島が担当する。

内容
1
臨床検査で何が分かるか?(検査の種類と特性・変動要因)・基準値の概念 
2
検体検査T:一般検査(尿・糞便・喀痰検査)・血液学的検査
3
検体検査U:検査値の診方・血液生化学的検査(血清を分析の対象) 
4
検体検査V:血清学的検査・腫瘍マーカー・感染症検査及び遺伝子検査 
5
生理機能検査:心電図・心音図・脳波・筋電図・肺機能検査・眼底検査
6
食事調査の概要 データの収集及び処理方法
7
食事記録法と24時間思い出し法の特徴(栄養素等摂取量の算出方法,調査の標準化)
8
食物摂取頻度調査法(FFQ)の特徴 FFQの再現性と妥当性 
9
食事摂取量の評価法(食事摂取基準の活用)
10
食事摂取量の評価法(エネルギー調整)
11
身体計測の目的、意義、利点、結果の活用方法
12
身体計測実施の注意点、測定方法や測定項目、判断基準   
13
ライフステージにおける身体計測評価・身体組成及びエネルギー量の評価
14
スポーツ現場における栄養ケアマネジメント
15
試験及び総括(対象者の評価、判断、計画立案)

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 クライアントの栄養管理を学ぶためには、まずは自分の栄養状態・身体状況をアセスメントしてみましょう。
 改善できそうなことがあったら、少しずつ実践してみましょう。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 @ 33% 臨床検査分野:筆記試験
 A 33% 食事調査分野:筆記試験と課題レポート(7:3)
 B 33% 身体計測分野:筆記試験
 5回分の講義が終わった時点で各担当者が中間評価を行い、15回目の定期試験で評価する。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 @ NSTのための疾患診断と臨床検査の基礎知識 (建帛社)
 A 応用栄養学 第3版(朝倉書店 栄養科学ファウンデーション)、 ◎ 公衆栄養ワークブック(みらい)
 B 後日、指示します。