【シラバス基本情報】
科目名 | 公衆栄養学U | |
担当教員 | 今枝 奈保美 | |
配当年次 | 3年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 前期 | |
授業形態 | 講義 | |
単位数 | 2 | |
備考 | 行政機関における市民の栄養指導や高齢者施設での栄養指導に直接関わってきた経験を活かし、地域・職域分野でのヘルスプロモーションを実践するためのマネジメント能力を養う授業を行っている。 |
【授業目標】
「公衆栄養学T」での基礎事項を踏まえ、地域や職場における栄養・食生活改善プログラムの計画・実施・評価の枠組みを理解することが目標である。
例えば「健康日本21(第3次)」に関して、政策決定、事前アセスメント、関連法規、評価の方法と解釈の仕方などを検討して、公衆栄養活動の実践を学ぶ。
学修内容が、広義にわたるので、随時、国家試験に出題される状況設定問題もみんなで解きながら、栄養疫学、食事摂取基準、PDCAサイクルを演習する。
【到達目標】
PDCAサイクルの活用手順を説明できる。
公衆栄養に関わる国際機関(WHO、FAO、ユニセフ、WFP等)の名称を挙げ、概説できる。
日本人の食事摂取基準(2020年版)を用いて集団の食事を評価できる。
「健康日本21」を中心にした公衆栄養活動の展開について、制度や数値を例示できる。
地域の健康・栄養活動の効果測定の方法を、疫学を基礎にして説明できる。
【授業計画】
週 内容 1地域公衆栄養活動の概論 2PRECEDE−PROCEED Model(プレシード プロシードモデル) 3既存統計や資料の活用 4行政栄養士の役割と関係法規、食環境整備 5公衆栄養プログラムの計画 6公衆栄養プログラムの実施 7公衆栄養プログラムの評価指標 オッズ比・相対危険 8データ集計と評価方法 9健康日本21、国民健康・栄養調査結果 10諸外国における健康・栄養政策 11評価のデザインとエビデンスレベル 12食事摂取基準の活用 エネルギーなど 13食事摂取基準の活用 栄養素など 14公衆栄養活動の展開 高齢者 15公衆栄養活動の展開 成人
【履修上の注意(含予習・復習)等】
地域の実践的公衆栄養活動を計画・評価するための基礎知識として、疫学の研究手法を説明できるようになろう。
自分の街における保健行政制度を把握しておこう。
後期の実習科目では、公衆栄養活動の企画立案するグループワークを履修する。後期に困ることのないように
前期のこの座学科目でしっかりと準備をしよう。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
毎回の講義後のWEBリフレクション報告30% 課題レポート15%、筆記試験55%。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
◎医歯薬出版 公衆栄養学管理栄養士コアカリキュラム準拠
○管理栄養士国家試験の問題集(特に出版社は指定しません、web資料でも可)