【シラバス基本情報】

科目名 栄養教育実習
担当教員 木村 具子
配当年次 3年
履修方法 選択 A・Bクラス別開講
開講時期 前期
授業形態 実習
単位数 1
備考 栄養教諭の経験を活かし、ライフステージごとの特徴を捉えて、対象者それぞれの個性に応じた栄養教育の理論と方法を実践的に学ぶ授業を行っている。

【授業目標】

 「栄養指導論」、「栄養教育論」、「栄養教育実践論」など、これまで学んできた知識をもとに、栄養教育のマネジメントをライフステージ別に展開する。対象者を想定し、必要な情報を収集し、栄養教育計画を立て、栄養教育を実施、評価までの一連の流れを把握し、集団及び個人栄養教育を実施することができることをねらいとする。また、個人指導の栄養教育に必要な栄養カウンセリングの技術を修得することをねらいとする。

【到達目標】

 @ 栄養教育の学習者に関するアセスメントを行い、的確な目標設定ができ、栄養教育計画を立てることがで
  きる。 
 A 栄養教育に必要な学習指導案を作成することができる。 
 B 学習指導案に基づき適切な教材や資料を作成し、効果的な活用ができる。 
 C 実施した栄養教育について適切に評価することができる。 
 D 個人指導のための栄養カウンセリングの技術を修得する。

【授業計画】

 グループでの取り組みと、個人での取り組みがある。ポスターや健康便りなどのポピュレーションアプローチのための教材作成、ライフステージ別の集団指導を計画し模擬栄養教育を行う。模擬栄養教育の運営は学生自身がプログラムから司会進行までを行う。個人指導のための栄養カウンセリングは話し手役、聞き手役をそれぞれ体験し、栄養カウンセリングの基本的な態度について学ぶ。

内容
1
オリエンテーション(授業の進め方の説明及びグループ編成、模擬栄養教育の確認)
2
集団討議法を活用した栄養教育計画の立案
3
集団指導の計画立案  学習者の決定・情報の収集
4
           教育目標の設定・評価方法
5
           教育計画の立案
6
           ポピュレーションアプローチのためのリーフレット作成 
7
           指導案の作成
8
           指導内容に合わせた教材及び媒体の作成
9
集団指導の実施  妊娠授乳期・乳幼児期の模擬栄養教育と評価          
10
         学童期・思春期の模擬栄養教育と評価           
11
         成人期の模擬栄養教育と評価        
12
         高齢期の模擬栄養教育と評価
13
個人指導のための栄養カウンセリング 「傾聴」の技術等
14
個人指導のロールプレイング
15
授業のまとめ(集団指導・個人指導)    

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 「情報の収集」や「教材作成」などでは、あらかじめ図書館で必要な資料などを集めておくこと。資料収集のために図書館や情報処理演習室へ行く場合は、教員の許可を得て指示に従うこと。
 対面授業と遠隔授業を組み合わせた授業を行う場合がある。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 ・ 個人課題に関する評価(20%)   @AC 
 ・ 栄養教育実施までの取り組み(30%)@AB
 ・ 栄養教育の実施(40%)      B
 ・ 栄養カウンセリングレポート(10%)D 

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎丸山千寿子他著『栄養教育論(改訂第4版)』南江堂
 その他、資料を配付する。