【シラバス基本情報】

科目名 公衆栄養学T
担当教員 今枝 奈保美
配当年次 2年
履修方法 必修
開講時期 後期
授業形態 講義
単位数 2
備考 行政機関における市民の栄養指導や高齢者施設での栄養指導に直接関わってきた経験を活かし、地域・職域分野でのヘルスプロモーションを実践するためのマネジメント能力を養う授業を行っている。

【授業目標】

 食物と疾病の関係を量反応的に明らかにする栄養疫学の概念を理解し、公衆栄養上の問題点を発見して、適切な対策を立てるための基礎的知識を学修することを目標とする。

【到達目標】

 公衆栄養の概念を概説できる。我が国の食生活の変遷が説明できる。栄養行政、栄養法規の基本用語・事項が説明できる。「健康日本21」、「食生活指針」、「世界の公衆栄養活動」、「食料自給率」、「疫学研究のデザインの特徴」が説明できる。食事評価法と栄養状態の判定について例示できる。エネルギー消費量調査、身体計測調査、食事調査法、国民健康・栄養調査の方法論とその結果を説明できる。食事摂取基準による評価法と活用法を説明できる。国際栄養の問題点を列挙できる。

【授業計画】

 

内容
1
公衆栄養の概念と栄養疫学
2
我が国の健康・栄養問題の変遷(少子高齢社会における健康・栄養問題)
3
国民健康・栄養調査等から見た健康状態の推移
4
諸外国の健康・栄養問題の現状と課題
5
健康づくり施策と公衆栄養活動(地域保健法、食育基本法)
6
健康づくり施策と公衆栄養活動(健康増進法:特別用途食品・保健機能食品・栄養成分表示)
7
我が国の管理栄養士制度、行政・関連する組織の連携
8
健康づくり施策(健康日本21第2次計画,食育推進計画)
9
健康づくり施策(生活習慣病(NCD)概論と特定健康診査・特定保健指導)
10
国民健康・栄養調査
11
食料の自給と供給・食生活指針
12
日本人の食事摂取基準の活用
13
栄養疫学の概要(曝露要因としての食事摂取量)
14
栄養疫学(食事摂取量の評価方法)
15
試験、公衆栄養の基礎用語集作成演習

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 授業内容を必ず復習すること、自分の言葉で説明できるように理解しておくこと。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 講義の要点リフレクション30%、筆記試験70%

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎医歯薬出版 公衆栄養学2024年版 

 ◎ 管理栄養士・栄養士必携−データ・資料集− 日本栄養士会
 1年時に購入済の書籍です