【シラバス基本情報】
科目名 | 専門演習 | |
担当教員 | 三浦 裕 | |
配当年次 | 3年 | |
履修方法 | 必修 | |
開講時期 | 通年 | |
授業形態 | 演習 | |
単位数 | 4 | |
備考 | 医師資格及び病院等での勤務経験を活かし、病状に対応した食事指導及び献立作成等に必要な各種疾患に関する医学的専門知識を解説し、臨床栄養学の医学的基盤を築くことを目指している。 |
【授業目標】
卒論のテーマはCRISPR/Cas9による遺伝子編集の技術を学ぶ。モデル動物としてゼブラフィッシュを使って組織再生のメカニズムを解析する。
【到達目標】
前期では、主要臓器が障害を受けた場合に、炎症から修復、さらに再生までのメカニズムを分子生物学の観点から説明できるようにする。後期では、分子生物学の実験方法を理解し、主要な手技を理解して実験を遂行できるようにする。
【授業計画】
前期
1. インスリン非依存型糖尿病、2. インスリン依存型糖尿病、3. 高脂血症、4. 肥満、5. 痛風
6. クローン病、7. 潰瘍性大腸炎、8. 膵炎、9. 脂肪肝、10. ネフローゼ症候群、
11. 糖尿病性腎症、12. 透析、13. 虚血性心疾患、14. 慢性呼吸不全、15. 期末試験
上記の14疾患について毎回1つを選び、輪読会方式で発表会を交えて進めていく。臨床医学、病理、臨床栄養の復習と知識の整理を行う。本演習により、14の疾患が理解でき、病気の診断、症状、治療、経過を説明できるようになる。
後期
第1〜3週 分子生物学の講義を基礎から行い、塩基、DNA、コドン、遺伝子が理解できる。
またSNP(一塩基多型)遺伝子変異が理解できる。 マイクロRNAの検出方法とその機能を理解
できる。
第4〜6週 DNAの抽出法の講義と実演。実験の基本的手技を理解し、実践できる。
第7〜9週 PCRの原理、方法の解説と実演。試薬の配合、サーマルサイクラーの操作が行える。
第10〜13週 電気泳動法の解説と実演。アガロース電気泳動とPAGE電気泳動が試薬作成の段階からできる。
第14週 文献及び遺伝子のインターネット検索の方法の解説と実演。PubMedを使用して、文献検索がで
き、遺伝子の検索も可能となる。
第15週 期末試験
【履修上の注意(含予習・復習)等】
前期は各自の研究テーマに関係する文献検索を行い、背景となる先行研究を分析する作業を進める。文献検索と並行して実験を実施して、そのデータを整理して定期的にプレゼンテーション発表をする。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
前期、後期とも、問題点の整理及び論文検索と、問題点の理解度をプレゼンテーションの内容からABCDで評価する。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
宮坂昌之「免疫と『病』の科学-----慢性炎症とは何か-----」 講談社 ブルーバックス (2年臨床医学総論、3年臨床医学各論と共通)
シッダールタ・ムカジーーがん----- 4000年の歴史-----」早川書房 文庫 (2年臨床医学総論、3年臨床医学各論と共通)