【シラバス基本情報】

科目名 野外運動
担当教員 時安 和行
配当年次 2年
履修方法 必修
開講時期 前期(一部集中)
授業形態 実技
単位数 2
備考 国立青少年教育施設で野外教育の先駆的、モデル的事業の計画実施に直接関わってきた経験を活かし、野外での体験活動実践を通じて、教育効果が高く、安全に指導する実践力を養う授業を行っている。

【授業目標】

 キャンプ等、主に夏季を中心とした自然体験活動について、その活動の楽しみ方、安全、自然環境に配慮する方法や、安全に活動するための自然への対処法等を、理論と実際の活動を通して学習する。また、実際に小学校で実施されるキャンプ活動(自然体験活動)で指導実習を行い、野外運動を指導する者として必要な効果的指導法、リスクマネジメント、運営の実際により、理論と技術の定着を確認するとともに、自身の考え方や行動を振り返り、行動の改善に繋げる。

【到達目標】

 @ 野外で行われる運動、体験活動の実際について理解し、企画・立案、指導法について理解できる。
 A 野外で行う活動の楽しさを体感し、野外で快適に過ごす生活技術や安全に継続できる活動技術を習得する。
 B 学校教育における宿泊型の体験学習の運営及び環境教育指導について理解する。
 C 小学生を対象とした自然体験活動について、指導できるアクティビティを3つ以上修得する。

【授業計画】

 学内での講義・実技の他に学外活動として、「1.事前キャンプ2泊または3泊(6月)」と「2.小学校における夏期野外運動(キャンプ)指導実習(1泊2日)7月下旬〜8月上旬」を大府市教育委員会と連携のもとに行う。
 キャンプ実習へは、小学校の規模に応じて7人前後の人数を振り分ける。

内容
内容
1
野外教育・運動とは
16
暗闇を楽しむアクティビティの指導法
2
幼児教育・学校教育の自然体験活動
17
登山・ハイキングの実際
3
自然の中で行うアクティビティとその効果
18
登山・ハイキングの指導法
4
地球に優しい自然体験(環境教育プログラム)
19
野外炊事の実際の実際
5
アウトドアクッキングの実際とメニュー立案
20
野外炊事の指導法
6
登山・ハイキングの実際と指導の留意点
21
カヤック、MTBの実際
7
夏期野外運動(キャンプ)における計画・準備
22
以下学外実習2 1泊2日のキャンプ指導実習
8
夏期野外運動(キャンプ)における事故
23
自然の中で行うコミュニケーションゲームの指導
9
夏期野外運動(キャンプ)における危機管理
24
夜を楽しむアクティビティの運営と指導
10
以下学外実習1 2泊又は3泊のキャンプ活動
25
登山・ハイキングの運営と指導
11
自然の中で行うコミュニケーションゲームの実際
26
野外炊事の運営と指導
12
自然の中で行うコミュニケーションゲームの指導
27
野外活動における児童の安全管理の実際
13
キャンプファイヤーの実際
28
野外における創作活動の運営と指導
14
キャンプファイヤーの指導法
29
環境教育プログラムの運営と指導
15
暗闇を楽しむアクティビティの実際
30
まとめ 指導実習を経験して自己の成長

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 ・ 野外という場所では安全への配慮が最大限なされなければならないので、学生が主体的に、積極的に行動  することが必要である。
 ・ 学外実習については、日頃の授業について実践する場であるので、事前の授業内容について、資料などで  復習し、グループで協力して安全に留意して活動すること。
 ・ 事前実習及び小学校の指導実習にかかる食事代、諸活動の必要経費実費については自己負担とする。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 ・ 野外で行われる体験活動の実際について理解し、企画・立案ができたかどうか。40%
 ・ 野外で快適に過ごす生活技術や人間と安全と自然保護のために必要な行動ができる。30%
 ・ 小学生を対象とした自然体験活動について、指導できるアクティビティを3つ以上修得する。30%
   上記については、事前実習及び指導実習の準備及び実習の状況と振り返りのレポートで評価する。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎「キャンプ指導者入門」、時安和行他 著、(公社)日本キャンプ協会

 ○『中学校学習指導要領解説 保健体育編』、文部科学省、東山書房
 ○『小学校学習指導要領解説 体育編』、文部科学省、東洋館出版