【シラバス基本情報】
科目名 | 障害児と保育 | |
担当教員 | 小川 英彦 | |
配当年次 | 2年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 前期 | |
授業形態 | 演習 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
心身に障害のある子どもの保育は、1970年代の中頃から展開されており、今日では児童発達支援センターはもとより、保育所や幼稚園での受け入れも進みつつある。また、「気になる子」という表現でグレーゾーンの子どもの対応にも新たな注目がなされるようになってきている。そこで、本授業では、児童発達支援センターの保育も含めて、障害児保育の変遷、対象別に見た障害の理解、障害児保育の意義と形態、保育者の基本姿勢、障害児保育の目的・カリキュラム・内容、家庭や地域の支援を学ぶことをねらいとする。
【到達目標】
@ 望ましい授業のあり方を理解して、適切に授業評価できる。 A 授業に毎回参加できる。関心を高め、学ぶ意欲をもつ。 B 保育所保育指針に示された障害のある子どもの理解と保育の展開、個別の指導計画と支援計画、職員相互の連携、家庭との連携、地域や専門機関との連携についての知識を深め理解できる。
ディプロマポリーとの関連については「発達障害を含めた多様な子どもを適切に支援するための知識と技術を身につけ、指導・支援することができる」ようにする。 到達目標は、本授業では乳幼児期の焦点を置く。
【授業計画】
特別支援教育のもと、保育所や幼稚園などにいる子どもたちへ対応できるような力の向上を図る。
週 内容 1障害児保育の歴史 2障害児保育の現状 3障害児の理解―精神遅滞― 4障害児の理解―発達障害(ADHD、LDなど)― 5障害児の理解―自閉症スペクトラム― 6障害・発達・生活からの理解 7統合保育と分離保育の長所と短所 8障害児保育の目的 9障害児保育の内容―あそびの領域を中心に― 10障害児保育の内容―個別の指導計画、個別の支援計画― 11障害児保育を進める際の留意事項 12障害児保育の事例研究(1)―自閉症スペクトラムのこだわりをめぐって― 13障害児保育の事例研究(2)―至学館大学附属幼稚園での実践― 14家族や地域の支援―連携を中心に― 15これからの障害児保育の課題(インクルージョン)
【履修上の注意(含予習・復習)等】
本授業の履修では、次回の内容を予告するので、テキストのその箇所をあらかじめ一読して授業に参加すること。授業で配付された資料をしっかり整理して、試験に利用できるようにしておくこと。中間に学びの到達度を確認するため、小テストを取り入れる。
関連する授業としては特別支援教育概論が後期に設定されているので、本授業では幼児期に焦点を置くことにする。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
・ 授業評価票 小テスト(25%) @
・ 課題の提出(25%) A
・ 筆記試験(50%) B
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
◎小川英彦『気になる子どもと親への保育支援』(福村出版)