【シラバス基本情報】

科目名 こども学専門演習U
担当教員 時安 和行
配当年次 3年
履修方法 必修
開講時期 通年
授業形態 演習
単位数 4
備考 国立青少年教育施設で野外教育の先駆的、モデル的事業の計画実施に直接関わってきた経験を活かし、野外での体験活動実践を通じて、教育効果が高く、安全に指導する実践力を養う授業を行っている。

【授業目標】

 こどもが心身ともに健康的な生活を送るため、また、学生自身が生涯にわたって健康的な生活を送り、他人の健康と自分自身の健康に留意できる指導者となるために必要な知識・理論、教材や活動の実際について、以下の到達目標のもとに実践し、プログラムの立案ができるようになる。

【到達目標】

 ・ 野外教育の効果を知り、活動に必要な知識(指導スキル、安全等)を持ち、発達段階に応じた活動の企画  運営及び指導ができる。・ 野外活動を幅広く体験し、楽しく、安全に行うための野外活動に関する技能を  身につけている。・ 保育所・幼稚園、小中学校、障がい児を含む多様なこどもたちに実施されている自然  体験活動や野外における心身の健康を促進するための活動の現状を理解し、改善案を自分自身で考えてディ  スカッションできるようになる。

【授業計画】

 ・ 通常時間以外に土・日曜日や休業期間にも授業としての活動を実施することもある。決定した学外授業に  参加することが求められる。
 ・ 学内での授業の他に学外活動として、「1.大学生の野外実習の運営補助実習(6月)」、「2.こどもの  野外活動の企画と運営」、「3.アウトドアスポーツの実践 @ 登山実習、  A 夏季及び冬季アウトド  ア活動」を行う。

内容
内容
1
野外教育・野外運動とは
16
地域で行う小学生のキャンプ活動の意義
2
幼児教育・学校教育の自然体験活動
17
水辺アウトドアスポーツの実際と指導法
3
環境教育と冒険教育
18
山岳アウトドアスポーツの実際と指導法
4
キャンプアクティビティの企画の留意点
19
雪上アウトドアスポーツの実際と指導法
5
キャンププログラムの企画の留意点
20
小学生のカヤックの実際と指導法
6
夏期キャンプの活動計画と準備の実際1食事
21
保育現場や教育現場での事故事例
7
夏期キャンプの活動計画と準備の実際2装備
22
自然体験活動のリスクマネジメント
8
夏期キャンプの活動計画と準備の実際3安全
23
日本における冒険教育活動の実際(OBS等)
9
2泊以上の大学生のキャンプ活動の意義
24
森のようちえんの運営及び活動の効果
10
自然の中で行うコミュニケーションゲームの指導
25
障がいを持ったこどもへの野外教育活動
11
野外炊事の実際の実際と指導法
26
配慮を要するこどもへの野外教育活動
12
夜を楽しむアクティビティの実際と指導法
27
卒業研究テーマに向けた討議T 2人
13
登山・ハイキングの実際と指導法
28
卒業研究テーマに向けた討議U 2人
14
カヤック、MTBの実際と指導法
29
卒業研究テーマに向けた討議V 2人
15
2泊以上の大学生のキャンプの効果
30
まとめ 卒業研究作成に向けた課題検討

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 ・ 宿泊型自然体験活動の企画運営については、各個人、担当グループで事前に準備して事前に案を作成し、
  授業で検討ができるように準備して授業に臨むこと。
 ・ 常に積極的な行動、実践を行う意欲があることを望む。
 ・ 自然の中での不便な生活を楽しみ、自分のことより相手(他人や自然環境)のことを考えること。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 学外授業等での企画課題における個人及びグループの企画書(レポート)で「野外活動に必要な知識」を30%、学外授業での準備及び実践活動において「対象者に応じた野外活動の企画・運営及び指導」を30%、「楽しく、安全に行うための野外活動に関する技能」を30%、期末レポート(卒業研究の研究計画)で「多様なこどもへの野外教育に関する現状の理解と改善への視点」を10%で評価する。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎授業の進行に合わせて適宜指示する。

 ○「キャンプ指導者入門」、「キャンプディレクター必携」(日本キャンプ協会)
 ○「学校で自然体験活動をすすめるために」(国立青少年教育振興機構)