【シラバス基本情報】

科目名 小児保健演習
担当教員 時安 和行・渡邊 実香
配当年次 4年
履修方法 選択
開講時期 後期
授業形態 演習
単位数 2
備考

【授業目標】

 保育及び教育現場で実際に行うと想定される日常的な観察、援助法、病気や事故の予防と救急処置法の実際などの専門的な技術を習得することで、こどもの健康を保持・増進する保育者、教育者に必要なこどもの健康に必要環境を作り、健康を保持・増進していく活動ができるようになる。

【到達目標】

 ・ こどもの健康及び安全に係る保健活動の計画及び評価ができる。
 ・ こどもの健康増進及び心身の発育・発達を促す保健活動や環境を考えることができる。
 ・ こどもの疾病とその予防及び適切な対応ができる。
 ・ 救急時の対応や事故防止、安全管理ができる。
 ・ 現代社会における地域保健活動等の重要性と進め方を理解する。

【授業計画】

 ・ 渡邊(10回 1〜10週)、時安(5回 11〜15週)の授業を担当する。
 ・ 教員の状況や学生の学びの効果を考え、実施する順番は変更することもある。
 ・ 4人前後のグループ編成で実習を行うことを基本とする。グループ分けについては、別途指示する。
 ・ 保育の施設責任者や、救急法に関する専門的指導者を授業補助者として迎えて行う授業も実施する。

内容
1
身体発達の評価(形態計測法、計測値からの評価・指導)
2
小児の健康のために配慮すべき生活環境
3
基礎養護技術の実際
4
身体の清潔、小児の衛生管理(排泄援助)
5
配慮を要するこどもへの対応T(アレルギー、その他慢性疾患など)
6
配慮を要するこどもへの対応U(乳児、障がい児)
7
小児特有の疾病と感染症予防
8
地域での母子教育(子育て支援)としての健康教育
9
沐浴と衣服交換T(乳児の衣服の特徴と交換技術)
10
沐浴と衣服交換U(沐浴の実際<洗い方、ブラッシングなど>)
11
応急手当、心肺蘇生法、救急法の習得T(応急手当の実際)
12
応急手当、心肺蘇生法、救急法の習得U(心肺蘇生法、AED使用法)
13
保育所・幼稚園における健康管理の実際(保健計画と健康管理、安全な環境の整備)
14
保育所・幼稚園における健康教育の実際(教材作成、保健だよりの作成など)
15
幼稚園、保育園での安全管理と防災教育(事例から学ぶ安全管理、救急時の対処法など)

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 ・ 授業内容について毎回の授業で取り上げた内容がどの程度できたかどうか、理解できたかについて記入す
  る学習カードを提出する。
 ・ こどもの保健、健康に関わる実習を行うので、毎日、手、爪の清潔、衛生に留意して出席すること。
  *マニキュア、付け爪等禁止。長い髪の毛は束ねられるようにしておくこと。
 ・ 小児保健実習室を中心に実施する。内履きシューズ、その他指定された用具を持参して受講する。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 ・ 各到達目標について、授業課題(レポート、グループ演習課題、個人の演習及び実習、グループ討議)の
  各成果について20%ずつ評価し合計する。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 特になし。授業内で適宜資料を配付する。

 〇「幼稚園教育要領」文部科学省 〇「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」内閣府
 〇「保育所保育指針」厚生労働省
 〇「子どもの保健・実習 第3版」(兼松百合子、荒木暁子、羽室俊子編著、同文書院)