【シラバス基本情報】
科目名 | こどもと文学 | |
担当教員 | 松岡 礼子 | |
配当年次 | 1年 | |
履修方法 | 選択必修 | |
開講時期 | 後期 | |
授業形態 | 講義 | |
単位数 | 2 | |
備考 |
【授業目標】
近代から現代にかけて、こどもたちが親しんできた代表的な児童文学作品(絵本を含む)を読み、作品の読みを深めるとともに、時代的な背景を踏まえた上で、こられの作品を評価できるような力量を身につけることをねらいとする。これからのこどもの文学はどうあるべきか、自分の考えが持てるようになることをねらいとする。
【到達目標】
@ 児童文学を理解するための基礎的知識を身につけている。
A 児童文学作品に興味・関心を持ち、進んで手に取ることができる。
B 児童文学作品を分析・評価しながら読むことができる。
C 学んだことを昔話や童話などのパロディ作りに活用することができる。
【授業計画】
授業を通して、こどもの文学を理解できるような基礎的な知識を身につける。その確認のために、授業の進行に合わせ、6回程度の小テストを実施する。また、代表的な児童文学作品を読み、それらの作品の魅力や特徴について分析・考察したことを話し合う。学んだことをいかし、昔話や童話などのパロディ本を作る。
週 内容 1児童文学との出会い 2伝承の文学 3わらべうたと詩 4絵本 5ノンフィクションと伝記 6童話と幼年文学 7冒険物語、家庭物語と学校物語 8歴史児童文学と戦争児童文学 9動物文学 10日常のファンタジーと異世界のファンタジー 11こどもの本の周辺 12お話を作る(ストーリー作成〜ページ配分などの構成) 13お話を作る(第12週の続き・挿し絵作成〜完成) 14発表と相互評価メモの作成 15まとめと期末試験(振り返りレポート形式)
【履修上の注意(含予習・復習)等】
・ 授業内で絵本や児童文学作品に関する「鑑賞メモ」を作成する。具体的には、グループで絵本や児童文学作
品を読み、作品の特徴を捉えるとともに、作品に対する感想・評価について話し合った内容を記録に残す。多
くの児童文学作品に触れる機会と捉え、積極的に取り組むこと。
・ 昔話や童話などのパロディを創作する。学んだことをいかし、魅力的なプロットを練り上げること。
・ オンデマンド形式の授業を実施する場合がある。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
・ 「小テスト」20%と「創作本」20%で児童文学への理解度を、「鑑賞メモ」20%と「相互評価メモ」20%
で児童文学作品を分析・評価する能力を、「期末試験」20%で授業全般に関する理解度をはかり、それらを
合計して評価する。
・ 小テストは、フォームで実施する場合がある。
・ 創作本の発表については、読み聞かせ動画の提出やZoomによる発表を求める場合がある。
・ 創作本の相互評価は、動画へのコメント作成やフォームへの感想提出で実施する場合がある。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
〇石井桃子・瀬田貞二・鈴木晋一・松居直・いぬいとみこ・渡辺茂男『子どもと文学』(福音館書店)
◎三宅興子・多田昌美「児童文学12の扉をひらく」(翰林書房)授業内で様々な絵本や児童文学作品、専門書を紹介する。