【シラバス基本情報】

科目名 こどもと社会<地理・歴史・公民>
担当教員 出井 伸宏
配当年次 2年
履修方法 選択
開講時期 後期
授業形態 講義
単位数 2
備考

【授業目標】

 初等社会科教育において扱われる内容を分析・理解することで、初等社会科教育の教材開発を行っていく上での基礎的知識を獲得することを目指している。
また、実際の小学校3年生から小学校6年生の授業で取り扱われている教材を事例として取り上げることで、近年の教育動向の中で求められる「主体的で対話的で深い学び」を実現していくための教材研究方法論を獲得し,実際に教材開発を行うことができることをねらいとしている。

【到達目標】

 @ 小学校社会科における地域・産業・国土・政治・歴史・国際理解に関する各内容において、どのようなこ
  とを学ぶことを要求されているかを理解し、自身が各内容における知識を獲得している。
 A 主体的で対話的で深い学びを実現する教材研究の方法論のパターンを理解し、実際に教材を開発できてい
  る。

【授業計画】

 まず第1週から第7週までは、初等社会科教育の各内容を学年ごとに理解していく。次に第8週から第10週までは、各内容をどのように教材化していくのかの教材開発の方法論を獲得する。さらには第11週から第14週までは、実際の小学校3年生から小学校6年生の社会科教材開発・発表・省察を行う。最終回の第15週では、総まとめとともに、レポート課題を課す。

内容
1
オリエンテーション(授業の進め方、成績評価の方法について説明)
2
地理的分野・歴史的分野・公民的分野の目標と内容
3
小学校3・4年生の学習内容の分析―「地域に関する内容」ではどのような教材が必要か―
4
小学校3・4年生の学習内容の分析―「産業に関する内容」ではどのような教材が必要か―
5
小学校5年生の学習内容の分析―「国土に関する内容」ではどのような教材が必要か―
6
小学校6年生の学習内容の分析―「政治・国際理解に関する内容」ではどのような教材が必要か―
7
小学校6年生の学習内容の分析―「歴史に関する内容」ではどのような教材が必要か―
8
教材研究の方法論(1)―主体的な学びを意識した教材研究をどのようにするか―
9
教材研究の方法論(2)―対話的な学びを意識した教材研究をどのようにするか―
10
教材研究の方法論(3)―深い学びをめざした教材研究をどのようにするか―
11
教材研究の実施計画・準備
12
教材研究成果の発表(1) ―主体的な学びを意識した教材研究を発表する―
13
教材研究成果の発表(2) ―対話的な学びを意識した教材研究を発表する―
14
教材研究成果の発表(3) ―深い学びをめざした教材研究を発表する―
15
まとめ及びレポート

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 毎回取り上げる課題に積極的に取り組み、グループ学習では自主的にデータ収集や考察を行い、グループで発表できるように努めること。
 最終の15週目には、全体の授業を総括した課題レポートを課す。
 なお、対面授業と遠隔授業を組み合わせた授業を行う場合がある。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 第2週から第7週の授業毎における課題レポート(30%)
 第11週から第14週においてグループで開発した教材(40%)
 最終課題レポート(30%)を総合評価する。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 毎回の授業において、適宜、紹介する。
 ◎『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編』 日本文教出版