【シラバス基本情報】

科目名 特別支援教育概論(含障がい児支援)
担当教員 小川 英彦
配当年次 2年
履修方法 選択
開講時期 後期
授業形態 講義
単位数 2
備考

【授業目標】

 発達障害や軽度知的障害等様々な障害を持った小学生から中学生を念頭に、個別の教育的ニーズに対して、教員同士、また、関係機関との連携により組織的に対応していく知識や方法を学ぶ。また、特別の支援を必要とする小学校と中学校を念頭にした特別支援教育を、特別支援教育の登場、特別支援教育の理念、特別支援教育の制度、特別支援教育の内容、特別支援教育の授業づくり(小学校と中学校)を理解する。
 2017年に改訂された教育職員免許法での学修の必修への対応をする。

【到達目標】

 @ 制度の理念や仕組みを理解する。A 心身の発達や特性を理解する。B 障害の種類について基礎的な知識を理解する。C 支援の方法について理解する。D 通級による指導を理解する。E 教育課程の枠組みを理解する。F 関係機関との連携を理解する。G 特別なニーズのある子どもについて理解する。
ディプロマポリーとの関連については「発達障害を含めた多様な子どもな子どもを適切に支援するための知識と技術を身につけ、指導・支援することができる」ようにする。

【授業計画】

 2007年4月より文部科学省は、障害児のための教育をそれまでの「特殊教育」から「特別支援教育」へと変更した。今日では、発達障害への教育的対応が学校において叫ばれるようになってきている。そこで、本授業では、小学校の学齢期を念頭に置いて、特別支援教育の登場、特別支援教育の理念、特別支援教育の制度、特別支援教育の内容、特別支援教育の授業づくり(小学校と中学校)を中心に学ぶことをねらいとする。

内容
1
障害児教育の歴史
2
特殊教育から特別支援教育へ
3
特別支援教育の制度
4
特別支援教育の内容(教育課程)
5
学習障害(LD)の理解
6
注意欠陥多動性障害(ADHD)の理解
7
高機能自閉症、アスペルガー症候群の理解
8
特別支援教育の授業づくり(原則)
9
特別支援教育の授業づくり(教科)
10
特別支援教育の授業づくり(生活指導)
11
特別支援教育の体制整備,地域資源の活用
12
特別支援教育の関連法
13
通常の学級、通級による指導
14
特別なニーズのあるこどもへの対応(外国籍のこども,貧困家庭のこども等)
15
これからの特別支援教育の課題

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 本授業の履修では、次回の内容を予告するので、テキストのその箇所をあらかじめ一読して授業に参加すること。授業で配付された資料をしっかり整理して、試験に利用できるようにしておくこと。授業の中ほどで、学びの到達度を確認するため、小テストを取り入れる。別途定期試験を実施する。
 ノートをしっかりとること、テキストにポイントとなるアンダーラインを引くこと。その都度、授業で学んだこと・感想を記述してもらう。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 到達目標@ABCDEFGについての理解度を以下のとおり評価する。
 ・ 小テスト(30%)DF
 ・ 課題レポートの提出(30%)@AB
 ・ 期末筆記試験(40%)CEG

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎京都教育大学教育創生リージョナルセンター機構『教員になりたい学生のためのテキスト特別支援教育』クリエイツかもがわ 〇湯浅恭正『よくわかる特別支援教育』ミネルヴァ書房 2018 ○文部科学省「幼稚園教育 要領解説」フレーベル館 2018 ○内閣府「幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説」フレーベル館 2018   ○厚生労働省「保育所保育指針解説」フレーベル館 2018

 ○文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」 ○文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」 ○文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」 ○文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」 その他、必要に応じて資料を配付する。