【シラバス基本情報】

科目名 学校保健(含小児保健・精神保健)
担当教員 上島 久明
配当年次 2年
履修方法 選択必修
開講時期 前期
授業形態 講義
単位数 2
備考 中学校教員の経験を活かし、教育現場での健康管理と保健教育の実践力を身につける授業を行っている。

【授業目標】

 学校保健とは、学校期における児童・生徒等の健康に目を向け、集団で生活する中で必要な健康や安全への配慮、自己や他者の健康の保持・増進を図ることができるような能力を育成することが主たる内容であり、管理と教育の両面を持つ。本授業では、その特殊性の概要理解及び教育現場での健康管理と保健教育の実践力を身につけることをねらいとする。

【到達目標】

 @ 児童・生徒の健康とその確保における理論を理解するとともに、それを実践する方策を立てることができ
  る。
 A 学校期における教育としての保健を「学習」と「指導」両面より捉え、内容を理解するとともに、発達段
  階に応じた実施策を講ずることができる。

【授業計画】

 授業は、配付資料及びスライドや映像資料をもとに展開し、参考文献は補完的な要素を持たせる。
 本授業においては、学校環境の衛生管理に代表される保健管理の内容とともに、今を生きる子どもの精神的な健康問題についても学習する。
 毎回、自己内対話推進のため学習カード(レポート)の提出を行う。学習カードについてはポートフォリオとして重ねていく。

内容
1
オリエンテーション(学校保健の概要と学校期における子どもたちの健康を巡る諸問題)
2
児童・生徒の発育・発達の実態1 ―各器官の発達と性機能の成熟―
3
児童・生徒の発育・発達の実態2 ―社会性の発達とストレッサーへの対応―
4
児童・生徒の体力と体格 ―体力テストの結果より―
5
児童・生徒の健康阻害要因とその指導1 ―生活リズムの確立と不定愁訴との関係―
6
児童・生徒の健康阻害要因とその指導2 ―う歯、視力低下問題と予防策―
7
学校における傷害の防止1 ―事故や災害と人的、環境要因とのかかわり―
8
学校における傷害の防止2 ―応急手当の意義と基本―
9
疾病の予防1 ―疾病と主体の要因、環境の要因とのかかわり―
10
疾病の予防2 ―喫煙、飲酒、薬物乱用の心身及び社会への影響―
11
疾病の予防3 ―感染症とその予防並びに医療機関と医薬品の有効利用―
12
学校保健活動をめぐる諸問題1 ―保健指導の現状と問題点―
13
学校保健活動をめぐる諸問題2 ―性教育の現状と問題点―
14
保健教育の重要性 ―保健の教材研究と授業づくり―
15
まとめ及び試験

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 学校期における健康問題について、興味関心を持って臨むこと。
 教職に就くことを目指す学生が履修することが望ましい。
対面授業と遠隔授業を組み合わせた授業を行う場合がある。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 学習カード(50%) @A  筆記試験(50%) @A

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 教科書・参考書は特に指定しないが、「学校保健ハンドブック(ぎょうせい)」など、「学校保健」の文字のある書籍や雑誌『健康教室』などは参考になる。

 ○学校保健ハンドブック:教員養成系大学保健協議会 ぎょうせい
 ○新・学校保健 東山書房  ○健康教室(東山書房)