【シラバス基本情報】
科目名 | こどもと国語 | |
担当教員 | 松岡 礼子 | |
配当年次 | 3年 | |
履修方法 | 選択 | |
開講時期 | 前期 | |
授業形態 | 演習 | |
単位数 | 2 | |
備考 | コース別開講 |
【授業目標】
乳幼児期から小学生までのこどもの発達を視野に入れ、こどもの文化の中でも「言語」領域に関する素材を手がかりに学習することを目的としている。まずは、日本語の特徴を理解し、国語を学ぶこどもたちのために児童文学作品の中に効果的な手渡し方法を考える。また、幼稚園や小学校での指導が具体的にイメージできるようになり、指導案を作成する際に学習したことが生かせるようにするため、児童文学作品や小学校の国語教材を分析的に読むための基礎を養成することをねらいとする。
【到達目標】
@ 日本語の特徴を理解し、言語的特徴をとらえながら児童文学作品や小学校の国語教材を読むことができる。
A 国語を学ぶこどものために、児童文学作品を効果的に手渡す方法を考え、教材化することができる。
【授業計画】
・ 1〜4週は、日本語の特徴を理解することを主とする。
・ 5〜11週は、絵本を活用した国語の指導を学び、教材づくりに取り組む。
・ 12〜14週は、小学校国語科の教材研究の基礎を学ぶ。
・ 15週は、学習のまとめと振り返りを行う。
週 内容 1日本語の特徴:音声、音韻 2小テスト@、日本語の特徴:敬語、文法 3小テストA、日本語の特徴:語彙、言葉の意味 4小テストB、日本語の特徴:表記、漢字 5小テストC、絵本を活用した国都の指導例:かきかた、つまる音 6絵本を活用した国語の指導例:ことば遊びとことば集め 7絵本を活用した国語の教材づくり:絵本の選択〜教材分析 8絵本を活用した国語の教材づくり:教材の考案〜教材作成 9絵本を活用した国語の教材づくり:教材の完成〜発表メモ作成 10教材発表と相互評価:発表と鑑賞 11教材発表と相互評価:相互評価レポートの作成 12小学校国語科の教材研究の基礎:言語的特徴に着目した読み「文学的文章教材」 13小学校国語科の教材研究の基礎:言語的特徴に着目した読み「説明的文章教材」 14小学校国語科の教材研究の基礎:さまざまな「言語事項」「書写」 15まとめと振り返り:自己評価レポートの作成とまとめのテスト
【履修上の注意(含予習・復習)等】
授業の進行に応じ小テストを実施する。オンデマンド形式の授業を実施する場合がある。
【成績評価の方法と評価割合(%)】
小テスト(20%)と自己評価レポート(20%)とまとめのテスト(10%)で日本語の特徴に関する理解度や授業全般に関する理解度を、絵本を活用した教材づくり(30%)と相互評価レポート(20%)で言語教材の作成能力をはかり、それらを合計して評価する。@A フォームによる小テストの実施や課題の提出など、オンデマンド形式に授業に応じた評価方法になる場合がある。
【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)
〇文部科学省「小学校学習指導要領解説 国語編」東洋館出版社 〇文部科学省「幼稚園教育要領解説」フレーベ ル館 〇厚生労働省「保育所保育指針」フレーベル館 〇日本語検定委員会「日本語検定 公式練習問題集 改訂 版 3級」東京書籍 〇庵功雄ほか「やさしい日本語のしくみ」くろしお出版
・ 小学校国語の教科書や各種絵本を適宜紹介する。