【シラバス基本情報】

科目名 保健体育科教育法U
担当教員 加藤 雅之・上島 久明
配当年次 3年
履修方法 選択
開講時期 前期
授業形態 演習
単位数 4
備考 教育委員会での管理職及び校長を含む教員の経験を活かし、中学校保健体育科教員としての授業実施能力を身につけるため、模擬授業など実践的に学ぶ授業を行っている。

【授業目標】

 「保健体育科教育法T」では、中学校学習指導要領-保健体育編-に準拠して、保健体育科の目標、各分野の目標、指導内容、各領域の授業づくりについて理論的に学習した。そこで本授業では、こうした基本的な知見をもとに学習指導計画を立案して行う模擬授業の実践から、教員としての実践的な指導力を獲得して保健体育の授業が担当できるために以下の到達目標を設定する。

【到達目標】

 @ 中学校学習指導要領-保健体育-に示された指導内容及び基本的な指導方法を理解して学習指導案を作成できる。 A 学習指導案に基づき、生徒が意欲的に取り組むことによって運動技能が高まる(体育分野)、健康・安全について理解が深まる(保健分野)模擬授業ができる。 B 望ましい授業の在り方を理解して、適切に授業評価できる。 C 模擬授業後の研究協議(討論)に、仲間の学修を支援する姿勢で積極的に参加できる。

【授業計画】

 第1回から第20回は体育分野の授業、第21回から第30回は保健分野の授業を行う。模擬授業では、両分野において情報機器及び教材を活用した指導計画の立案を指導する。

内容
内容
1
授業内容と進め方の確認
16
体育科模擬授業(球技)
2
保健体育の授業づくりの構造
17
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
3
体育科の学習指導計画の考え方と手順
18
体育科模擬授業(体育理論)※含ICTの活用
4
体育科学習指導計画の作成 ※含ICTの活用
19
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
5
体育科模擬授業(武道)
20
体育科模擬授業のまとめ(成果と課題)
6
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
21
保健科学習指導案の作成(含 授業の進め方)
7
体育科模擬授業(陸上競技)※含ICTの活用
22
指導案の内容検討と確認(グループ討議)
8
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
23
保健科模擬授業(心身の機能の発達等)
9
体育科模擬授業(球技)※含ICTの活用
24
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
10
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
25
保健科模擬授業(健康と環境)※含ICT
11
体育科模擬授業(器械運動) 含ICTの活用
26
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
12
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
27
保健科模擬授業(傷害の防止等)※含ICT
13
体育科模擬授業(ダンス)※含ICTの活用
28
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
14
模擬授業に対する研究協議(含 授業評価)
29
優れた授業実践例(資料)から学ぶ※含ICT
15
教育実習を視野に入れた指導案の作成
30
授業のまとめ(成果と課題の確認)

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 本授業の履修は、「保健体育科目教育法T」の単位を取得していなければできない。また、教員免許状取得だけでなく、卒業後に教職に就くことを目指す学生に限る。
 模擬授業を行う際は、担当教員の指示に従って教材研究を十分に行うこと。
 対面授業と遠隔授業を組み合わせた授業を行う場合がある。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 各分野について以下の内容で評価し、体育分野60% 保健分野40%を合計して評定とする。
 〈体育分野〉到達目標@について学習指導案(20%) 到達目標Aについて模擬授業:観察(40%)
       到達目標Bについて毎時の授業評価票(20%)  到達目標Cについて研究協議:観察(20%)
 〈保健分野〉到達目標@について学習指導案(20%) 到達目標Aについて模擬授業:観察(40%)
       到達目標Bについて個人レポート(20%) 到達目標Cについて研究協議(20%)

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ◎文部科学省 「中学校学習指導要領解説 保健体育編」、東山書房、2018
◎池田延行、「アクティブ新中学校体育実技 愛知県版」大日本図書、2024

 〇中学校保健体育科教科書
 その他、必要に応じて資料を配付する。