【シラバス基本情報】

科目名 スポーツ史
担当教員 越智 久美子
配当年次 1年
履修方法 選択
開講時期 後期
授業形態 講義
単位数 2
備考

【授業目標】

 本授業は、欧米のスポーツの歴史を知ると同時に、日本におけるスポーツが諸外国のなかでどのような文脈に位置づけられているかを知ることによって、日本のスポーツの歴史や特徴を理解することを目的とする。ここでは、現在におけるスポーツの功罪を考察することに加え、未来のスポーツがいかにあるべきかを模索していく。

【到達目標】

 @ 欧米諸国のスポーツ史の概略をつかみ、日本のスポーツのあり方を学ぶことから、スポーツを軸に広い視
  野に立って歴史を認識できる力を身につけることができる。
 A 将来、よりよいスポーツ界のあり方を創造していくための力を身につけることができる。
 B オリンピック(主として夏季の大会)の歴史を学び、オリンピックを身近なものととらえる力を身につける
  ことができる。

【授業計画】

 歴史は、多くの先行研究(史料や文献)に接していくことが重要である。本授業では、毎回のトピックに合わせできる限り多くの資料や文献を紹介していく。授業内にミニレポートを作成し、授業終了時に提出させる。

内容
1
オリエンテーション 「スポーツ」とは何か
2
スポーツに美しさは必要か? ―古代ヨーロッパのスポーツから―
3
いまにつながるスポーツ ―中世ヨーロッパの騎士道から―
4
国家形成のための体育の成立 ―近代ヨーロッパのパブリックスクールから―
5
日本における近代学校体育の成立
6
国際的なスポーツ大会はいかにしてはじまったか? ―様々なオリンピック大会―  
7
個人参加の時代のオリンピック ―第1回(アテネ大会)から第3回(セントルイス大会)まで―
8
自国をPRする大会としてのオリンピック ―第4回(ロンドン大会)から第11回(ベルリン大会)まで―
9
至学館大学のオリンピックの歴史と第11回オリンピック(ベルリン大会)
10
戦争とスポーツ ―「幻の東京オリンピック」をはじめとするスポーツの中断―
11
戦後のオリンピック ―第15回(ヘルシンキ大会)から第19回(メキシコシティー大会)まで―
12
敗戦からの復興をみせた第18回オリンピック(東京大会)
13
現代のオリンピックにおける諸問題 ―第20回(ミュンヘン大会)から第31回(リオデジャネイロ大会)まで―
14
2020年、第32回オリンピック(東京大会)について  
15
まとめ これからのスポーツは?

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 参考文献等を熟読したり、授業内で紹介するスポーツ映画を鑑賞したりして、スポーツの歴史の展開について理解を深めること。
対面での授業を中心とするが、さまざまな状況によってズームやオンデマンドにて実施する可能性もある。
 ★競技スポーツ・スポーツ教育:選択

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 授業毎のレポート内容(30%)@AB、課題提出物(10%)@AB、期末試験(60%)@ABを総合して評価する。

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 ○越智久美子,『可児 徳 日本の体育・スポーツのはじまりに関わった教育者』風媒社
 ○木村吉次,2010『体育・スポーツ史概論』市村出版

 ○阿部生雄監修,大熊廣明・真田 久・榊原浩晃・齋藤健司編,2011『体育・スポーツの近現代史―歴史からの
  問いかけ―』不昧堂出版