【シラバス基本情報】

【授業目標】

　学習指導要領を基準として各学校において編成される教育課程について、その意義や編成の方法を理解するとともに、教科横断的な視点をもった教育課程編成の留意点や各学校においてカリキュラム・マネジメントを行うことの意義や方法を理解する。

【到達目標】

　教科・領域・学年をまたいでカリキュラムを把握し、学校教育課程全体のマネジメントを行う基礎知識を身につけさせるために以下の到達目標を設定する。
　�@ 学習指導要領及び子どもたちや地域・学校の実態等に基づいた教育課程の意義及び編成の方法を理解し、
　　評価してマネジメントする一連のPDCAサイクルについて理解する。
　�A 求められる資質・能力、学びを実現する教育の内容の組織的な配列について理解する。

【授業計画】

　資料や文献をもとに、学校における教育活動の全体計画である教育課程（カリキュラム）の意義、各学校で編成する際の方法等の基礎的知識について解説する。また、資質能力の育成やカリキュラム・マネジメントの具体について実際の内容をもとに講義する。

週	内容
1	教育課程の役割・機能・意義について
2	教育課程編成の基本原理
3	教育課程が果たす役割（学習指導要領の変遷と新しい教育課程）
4	初等教育の教育課程・指導計画
5	中学校における教育課程・指導計画の編成方法
6	高等学校における教育課程・指導計画の編成方法
7	学習の基盤となる資質・能力
8	学習の基盤となる資質・能力の育成
9	現代的諸課題に対応する資質・能力の育成の実際（健康・安全・食）
10	現代的諸課題に対応する資質・能力の育成の実際（環境・持続可能な社会）
11	現代的諸課題に対応する資質・能力の育成の実際（伝統文化・地域創生）
12	カリキュラム・マネジメントの意義
13	カリキュラム・評価の考え方
14	社会に開かれた教育課程
15	まとめ ―今後のカリキュラム・マネジメントに必要な視点―及び定期試験

【履修上の注意（含予習・復習）等】

　第1回〜第9回は的場が担当し、第10回〜第15回は平田が担当する。

【成績評価の方法と評価割合（％）】

　到達目標�@�Aについて、以下のとおり評価する。
　・小テスト（20％）�@
　・課題レポート（40％）�A
　・定期試験（40％）�@�A

【テキスト・参考文献】（テキスト◎、参考文献（推薦）○）

　文部科学省「中学校学習指導要領（平成29年告示）」
　文部科学省「高等学校学習指導要領（平成30年告示）」

　・文部科学省「小学校学習指導要領（平成29年告示）」
　・田中耕治・水原克敏・三石初雄・西岡加名恵著、「新しい時代の教育課程第4版」、有斐閣アルマ、2018
　・広岡義之、「はじめて学ぶ教育課程」、ミネルヴァ書房、2016
　その他、必要に応じて資料を配付する。