【シラバス基本情報】

科目名 スポーツ医学特論U<外科>
担当教員 後藤 英之
配当年次 1年
履修方法 選択
開講時期 前期
授業形態 講義
単位数 2
備考

【授業目標】

 健康科学と密接な関係があるスポーツ医学について、各部位のスポーツ損傷に関する診断、治療、予防について説明するとともに、競技力向上や健康維持のための運動処方、メディカルチェックについて幅広い知識の習得と障害の評価のための実践力を身につけることをねらいとする。スポーツ損傷をより迅速に現場で把握し、その経過を観察する上で、超音波検査機器(エコー)を用いて、実際の筋肉や関節の動きを観察し、適切に描出するための方法や動きに伴う変化を捉えるための工夫点について理解する。

【到達目標】

 @ スポーツ活動に関連する各運動器の機能解剖学について理解する。
 A スポーツによる運動器の損傷メカニズムおよびその評価方法について理解する。
 B 運動器の各部位に対する超音波検査の方法と注意点について理解する。
 C 超音波診断装置を用いて運動器の描出を行い、評価法を理解する。

【授業計画】

 運動器の解剖・機能を理解するとともに、スポーツによる運動器障害の把握のために利用される、超音波診断装置による観察ができるよう,超音波装置についてその原理および機器の操作について学習する。実際の機器による描出を行い,確実な描出方法を習得する。肉眼解剖学によって実際の人体の構造、機能解剖、関節の運動について理解を深める。

内容
1
授業展開ガイダンス スポーツ医学研究
2
超音波検査機器(エコー)の原理
3
肩関節のスポーツ障害と機能解剖学および観察
4
肘関節のスポーツ障害と機能解剖学及び観察
5
下腿、足関節のスポーツ障害と機能解剖学及び観察
6
スポーツトピックス:投球フォームチェックと投球障害
7
解剖学演習@
8
解剖学演習A
9
10
11
12
13
14
15

【履修上の注意(含予習・復習)等】

 スポーツ医学を理解するためには、運動器解剖学及び機能解剖学についての知識が必要である。したがって、講義に当たっては事前に該当箇所の解剖学および運動学について理解しておくことが望まれるレポート課題として提示したテーマに関しては、授業中に考察する時間を設け、授業内容への理解度を深め、知識の定着を促す。
 対面授業と遠隔授業を組み合わせた授業を行う場合がある。

【成績評価の方法と評価割合(%)】

 ・ 小レポートで個別の授業内容の理解度を評価する。@ABC

【テキスト・参考文献】(テキスト◎、参考文献(推薦)○)

 〇『スポーツ医学研修ハンドブック 基本科目・応用科目』日本体育協会 監修 文光堂
 〇『スポーツ外傷・障害ハンドブック ―発生要因と予防戦略』 陶山哲夫、赤坂清和 監訳 医学書院
 〇『これからはじめるスポーツエコー』後藤英之 編 メジカルビュー社

 〇『復帰を目指すスポーツ整形外科』宗田 大 編 メジカルビュー社
 〇『アスリートのリハビリテーションとリコンディショニング』小林寛和 編 文光堂
 〇『プロメテウス解剖学アトラス』医学書院
 〇『全部見える 整形外科疾患』 高井信朗(監修) 成美堂出版