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健康スポーツ科学科の班目春彦准教授が執筆した論文「Basketball Game-Related Statistics that Discriminate among Continental Championships for Under-18 Women」が,学術誌「Sports」に掲載されました。
バスケットボールのゲーム構造には地域特性が見られることが,各大陸選手権を分析した先行研究により報告されています。しかし,先行研究は成年の大会のみを対象に分析を行っているため,地域特性の形成過程は明らかとなっていません。育成年代から成年に至る過程のゲーム構造の変遷を明らかにすることは,長期的育成の観点からも価値があると考えられます。そこで本研究では,18歳以下(U18)女子の各大陸選手権のゲーム関連統計値を比較し,さらに,正準判別分析を用いて各U18女子大陸選手権を分ける因子を検討しました。その結果,3個の有意な判別関数が得られ,各U18女子大陸選手権が固有の特性を有していることが示されました。しかし,成年女子と同様の特性を示した大陸がある一方で,成年女子とは異なる特性を示した大陸もあり,地域特性の形成過程にも地域差があることが示唆されました。
Madarame H. Basketball Game-Related Statistics that Discriminate among Continental Championships for Under-18 Women. Sports 6(4): 114, 2018.