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十枝内厚次教授(至学館大学健康科学部健康スポーツ科学科)と中里雅光教授ら(宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学部分野)との研究グループは,高脂肪食摂取が迷走神経機能を傷害して,エネルギーホメオスタシスを破綻させることを示しました。その際,摂食調節に重要なグレリン抵抗性をきたすことを明らかにしました。本論文では,高脂肪食摂取でグレリン抵抗性になったマウスに食事制限することによって,グレリン機能が回復することを示し,視床下部の炎症によって誘導される肥満は,可逆的に治療可能であることを明らかにしました。本論文は2018年にJournal of Molecular Endocrinologyにおいて掲載された論文の中で最もダウンロードされた論文の一つになったことを出版社から報告を受けました。このことは,本研究が世界中の人に注目されていることを示しており,十枝内教授の継続した研究が期待されます。
Naznin F, Toshinai K, Waise TMZ, Okada T, Sakoda H, Nakazato M. Restoration of metabolic inflammation-related ghrelin resistance by weight loss. J Mol Endocrinol 60: 109-118, 2018(doi: 10.1530/JME-17-0192.)