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「障害者週間(12月3日~12月9日)」を前に、12月2日(月)の「現代人間論〈人間図鑑〉」(担当:越智久美子准教授)のゲスト講師に本学卒業生で、聴覚障がい者が競技する「デフサッカー」の元日本代表である佐古麻衣さん(平成18年度卒業生、旧姓・永田)をお招きし、講義をしていただきました。
講義では手話を通じ、佐古さんのライフヒストリーをはじめ、令和7年11月に東京で開催される「デフリンピック」のことや戦後13件目の法令違憲となった「旧優生保護法」のことも話されました。さらに、いくつかの手話言語も教えていただきました。
〇デフリンピックとは
おおむね4年に1回の頻度で開催されてきた聴覚障がい者のために開催される世界規模の総合スポーツ競技大会である。大会名は「聾者(Deaf)+オリンピック(Olympics)」の造語で「聾者のオリンピック」という意味を持つ。
〇旧優生保護法とは
1948年に制定され、1996年まで施行されていた法律であり、「第一条」に"この法律は、優生上の見地から不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命・健康を保護することを目的とする"と定められていた。つまり、障がいのある子どもを「不良な子孫」と規定し、社会全体のために、そうした子どもが産まれてこない方が良いという考え方(優生思想)に基づいた法律となっていた。その目的のために、遺伝性の疾患や知的障害、精神障害等がある人に対して、本人の同意なく、強制的に不妊手術を行うことも認めていた。