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2003.12.24 Shigakkan 中女通信 2003年度版 第168号(2003/12/24)

●2003年全日本レスリング選手権大会
 圧巻! 中女軍団 全7階級中5階級制覇の快挙!
 五輪採用階級は、48kg級伊調千春、55kg級吉田沙保里、
 63kg級伊調馨が大接戦を制し、悲願に向け王手!
 最優秀選手賞(MVP)は吉田沙保里に。
 アテネ五輪代表選考会を兼ねた全日本レスリング選手権大会決勝が、12月22日(月)東京・代々木第2体育館で開催され、本学からは、前日の準決勝を勝 ち進んだ6階級8名の選手が出場。1階級こそ落としたが、見事5階級で優勝を飾り、レスリング王国中女大を不動のものとした。
 決勝戦当日。
 まず登場した67kg級塚本真紀(健スポ3年)が、本来の力を出し切れず僅差の判定で敗退したが、01年全日本選手権覇者で、今年のアジア選手権金メダ リストの51kg級服部担子(健スポ3年)が鮮やかなフォール勝ちを収めると、昨年のW杯優勝メンバーの59kg級岩間怜那(本学卒/リプレ)が、新鋭西 牧未央(附属高1年)との同門対決を、安定した試合運びで制した。
 そして、続く63kg級は、2年連続世界チャンピオンで、前年度本大会覇者の伊調馨(健スポ1年)が登場。実力者同士の戦いとあって、最後まで気が抜け ない展開となった。終盤に3-3というまさかの同点に追いつかれた直後の終了1秒前。終始冷静にプレーした伊調馨が、鋭いタックルで1ポイントを奪って勝 ち越すという劇的な幕切れとなった。伊調馨は、この大会2連覇を果たすとともに、アテネ五輪出場にグッと近づいた。
 決勝戦5階級目は48kg級。今年の世界チャンピオン伊調千春(健スポ2年)と、同5位の坂本真喜子(附属高3年)のまたも同門対決。どちらが勝つか全 く分らないほど実力は伯仲しており、今大会注目カードのひとつ。試合は予想どおりの大接戦となり、延長の末、伊調千春の力が坂本をほんの僅か上回って、2 -0の判定勝ち。妹の馨とともに五輪姉妹出場が現実のものとなってきた。敗れた坂本には、来年2月のジャパンクィーンズカップでの巻き返しに期待したい。
 今大会最後となる55kg級決勝は、天皇・皇后両陛下が観戦される「天覧試合」となり、会場を埋めつくした多勢のファンで大いに盛り上がった。今や日本 不動のエースとして君臨する2年連続世界チャンピオン吉田沙保里(健スポ3年)がついに登場。対戦相手はやはりライバル山本聖子(ジャパンビバレッジ) だった。試合は息づまる熱戦となり、第1ピリオドに吉田が1ポイントを先制するも、後半は両者ともに攻めきれず、1-0のまま第2ピリオドが終了した。こ こでお互い3ポイントに達しなかったという規定により延長戦に突入。一瞬ヒヤリとした審判のミスジャッジがあったものの、終始山本を攻め続け、また山本の 攻撃を完璧なまでに封じた吉田のディフェンスが功を奏し、結果4-0と宿敵を完封。自らの手で夢をまたひとつつかんだ。
 「人生」を懸けた吉田の大一番(本人談)。6日前、突如彼女を襲った右ひざの怪我により、一時は棄権も考えたという。そんなハンディを克服した執念の勝 利。さらに、周囲の期待という目に見えないプレッシャーをはねのけた価値ある勝利。本当によく頑張った。心からおめでとうと言いたい。吉田自身、これでア テネがハッキリと視界に入ったはずだ。
 なお、今大会のMVP(最優秀選手賞)女子の部には、吉田沙保里が輝いた。

大会結果
 48kg級 優 勝 伊調 千春 準優勝 坂本真喜子
 51kg級 優 勝 服部 担子          第3位 栄 友菜
 55kg級 優 勝 吉田沙保里
 59kg級 優 勝 岩間 怜那 準優勝 西牧 未央
 63kg級 優 勝 伊調 馨           第3位 坂本 襟
 67kg級           準優勝 塚本 真紀
 72kg級                    第3位 村島 文子

  • 伊調千春(左)と吉田
  • 声援を送る中女応援団
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