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2005.09.30 Shigakkan 中女通信 2005年度版 第315号(2005/09/30)

●「レスリング世界選手権」
  63kg級伊調馨、55kg級吉田沙保里が金メダル獲得
  ともに大会3連覇達成!
  ハンガリー・ブダペストで開催されている「レスリング世界選手権大会」4日目。アテネ五輪金メダリストの63kg級伊調馨(健スポ3年)と55kg級吉田沙保里(綜合警備保障)の2選手が準決勝まで危なげない試合を展開し、決勝戦へ進出。注目の中国選手との戦いをいずれも2-0で制して見事金メダルを獲得 した。両選手はともに大会3連覇を達成するとともに、伊調は国際大会11大会連続優勝、連勝を「45」とし、吉田は同22大会連続優勝、連勝記録を「93」に伸ばした。

伊調
  「アテネのことはもう忘れて、1日も早く再スタートしなければ...。自分以外の世界中の63kg級の選手は、もう北京五輪を目指して動き始めているんです から。」アテネ五輪を含めて4年連続の世界一をかけて臨んだ世界選手権。「初めての選手なのでどんな戦い方をするかわかりませんが、自分のペースで戦うだけです。」と臨んだ景瑞雪(中国)との決勝もスコア2-0と完勝。"馨時代"が全盛期を迎え、さらに進化することを世界にアピールした。大会前、「千春の ために戦います」と語っていた馨は、「優勝できてホッとしています。来年はもう一度姉妹同時優勝をします。」と宣言。すると千春も、「ドキドキしっぱなしでしたが、自分が優勝したときよりもうれしいです。カオリン(馨)が聞かせてくれた君が代を聞いて、大きなプレゼントをもらったような気がします。来年は 自分も世界選手権に出場して、2人で優勝できるよう頑張ります。」と力強く語った。

吉田
  得意の正面タックルを「研究されている。返し技を受けやすい。」として、あえて連発しなかった。決勝の舞台では開始5秒、豪快なタックルを決めた。惜し くも1点と判定されたが、蘇麗慧(中国)の出鼻をくじくには十分な破壊力。途中、少々危ない体勢になったりもしたが、ポイントを失うことなくスコア2-0で快勝。アテネ五輪を含めて4年連続4度目の世界一に輝いた。栄和人監督から、綜合警備保障の寄せ書きの入った日の丸を渡された吉田。それを掲げてマット を1周しようかと思った時、栄監督から肩車された。アテネ五輪では吉田が監督を肩車した。その時は試合前から「やるぞ」と決めていたパフォーマンスだった。五輪の大舞台でも、優勝後のことを話し合う余裕があったのに、今回はふたりの間で勝ったあとのパフォーマンスを話し合う余裕などはなかった。吉田の 「今回の世界選手権は、今まで以上に厳しい闘いになると思う。」という言葉は、決して謙そんではなかった。

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